11.08.18

震災文庫。(過去記事より) [災害と図書館]

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六甲山より神戸を望む

過去記事第2弾。1995年1月17日に発生した神戸の震災を振り返り2006年に書いたもの。

現在も自分の考えにブレはありませんが、その前提には「図書館はなくならない」という決めつけがあったように思います。まさか図書館がなくなるなんて思わないから。そんな生温い考えを一変させたのが今年3月の東日本大震災でした。

究極の災害時にきれい事は通用しない。まずは人命第一。図書館の存在なんて二の次、三の次。いや、優先順位はずっと後かもしれない。「地域と図書館」の視点を大事にしてきたけれど、肝心の「地域」の構造が地理的社会的に激変してしまい、図書館さえもなくなってしまったとき、地域と図書館はどうなるのか。

非常に大きなテーマです。実際の災害を経験していない私が何を言っても空論になる恐れはあります。それでも考えることをやめてはいけないと思うのです。地域の情報を過去・現在・未来どの角度からも知ることができる準備をしておくのがその地域の図書館であるという持論の下、今自分に何ができるのか、最悪のことも念頭におきつつ、これからの図書館は何をどう強化していくべきなのか考えていきたいです。

震災文庫
2006-01-18

昨日は阪神淡路大震災から11年目の日でした。あれからもう11年かと思うと時が経つのは早いですね。当時のことを記憶にとどめておくための取り組みは種々あるでしょうが、図書館情報学的な関心は

・11年間に震災に関連した資料や情報にはどのようなものがあるのか
・どれくらいあるのか
・どのようにアーカイブされているのか
・それらの震災関連情報を発信しているメディアとは

などなど。
たとえば、数年前に訪問した神戸大学の附属図書館では震災後に「震災文庫」というコレクションを新たに設けていました。現在はウェブ上でもデジタル化した写真・動画・音声・図書・新聞・パンフレットなどが公開され、新たなサービスとして「地図からの検索」が可能です。

このような震災資料・情報は被害を受けた地域だから収集できるものであり、他の地域にはないものであること。また、その地域に住む人々だけではなく、関連分野に携わる研究者や災害に備えようとする他地域にとっても必要とされるものであること。ここでは「震災」という地域性が分かりやすく出ていますが、どの地域にもその地域にしかない地域の歴史や文化、課題があるわけでして、それらに関連した資料や情報のことを「地域資料」「地域情報」と呼んでいます。

私自身の研究関心はそんな地域資料・情報のアーカイブ化とネットワーク化、それらを活用したビジネスや市民活動の支援サービスの確立といったところにあります。ただし、地域資料・情報を提供しているのは図書館だけではなく、現に震災資料・情報関連のデータベースは自治体や新聞社、テレビ局、民間企業、NPO、個人など各種メディアによって構築・公開されています。 貸出しを行うだけの図書館というイメージから脱却するためにも、これからの図書館には地域性を明確にした資料・情報の収集、他機関が提供する地域資料・情報との関連づけ、「地域と図書館」を意識した地域サービスの充実が求められるでしょう。

東日本大震災(Wikipedia)
阪神・淡路大震災(Wikipedia)
震災文庫(神戸大学附属図書館)


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11年08月18日(木)

05.10.15

【調布】映画のまち。 [図書館と地域]

調布は日活撮影所や角川大映撮影所などがある「映画のまち」です。市制50周年を記念し、10/24に「新・平家物語」「黒部の太陽」「愛と死をみつめて」の3本が「たづくり」くすのきホールで無料上映されます。(2005/10/15 朝日新聞「第2東京」26面より)

調布市の図書館では「映画資料」を地域資料として重点的に収集し、中央図書館の「映画資料室」で提供しています。図書館HP内「映画リンク集」も合わせてどうぞ。


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05年10月15日(土)

05.03.02

Lib+Live 2005 山中湖フォーラム。 [図書館と地域]

3/5、6は山梨県の山中湖情報創造館で図書館関係のフォーラムセミナー「Lib+Live 2005」が開催されます。

基調鼎談「図書館の新しいカタチ―指定管理者による図書館運営のスタイル―」のあと、分科会に分かれてそれぞれ関心のある問題についての情報交換や意見の出し合いなどをしていき、これからの図書館のあり方について共に考えていくプログラムとなっています。

分科会は「マネジメント」「スキルアップ」「サービス&プログラム」「地域情報拠点」の4つで、私も地域情報拠点分科会に参加し、座長を務めてきます。初めての体験ですので会をしきることなどできるのかかなり不安ではありますが・・・、参加者のみなさんとのセッション次第でどのように展開していくのか楽しみでもあります。今回のフォーラムの対象者は、

まずは、
 志(こころざし)ある現役図書館職員のみなさん

 図書館担当部局の方
 指定管理者として図書館に関わる、これから関わりたい方
 図書館職員として新しいスキルを身につけたい方
 地域の情報拠点としての図書館の姿を模索している方
 図書館でデジタル・アーカイブづくりをしたいと考えている方
 図書館でもメディア・リテラシーを実践できないかと考えている方
 図書館からの声を行政に伝えたいと考えている方
 図書館で市民メディアを発信したいと考えている方
 
そして...
 未来の図書館のあるべき姿のイメージを持っている、すべてのみなさん

さてはて、どのような方々がどれくらい集まるのでしょうか。
フォーラム報告はまた後日掲載いたします。


05年03月02日(水)

04.09.25

【沖縄】県産本ネットワーク事務局。 [図書館と地域]

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飛行機に乗る直前まで精力的に活動!

最後にお会いしたのは「県産本ネットワーク事務局」の前事務局長をなさっていた宮城一春氏。県産本(ケンサンボン)とは沖縄県内で出版された出版物を指し、同じ沖縄に関係した内容の本でも県外の大手出版社によって出されたものはその対象外。

沖縄には地元の出版社が約55社あるそうで、その中でも常時活動をしているのは10社ほど。他県に比べて沖縄県の出版活動が盛んで、年間に300〜400冊が発行されているというから驚きです。そして、これらの沖縄関連の本は県内の図書館の沖縄本のコーナーも並べられていくのです。沖縄の図書館で見た地域資料コーナーはどこも充実しており、今回訪れたどの図書館でも目立っていたのが沖縄本のコーナーと言っても過言ではありません。

これまでに訪問した図書館の中で県に関係するいわゆる地域資料の部分がどの図書館でも充実して見えたのは沖縄が初めてであったため、最初はなぜなのだろうと不思議で仕方ありませんでした。沖縄のもつ多種多様の文化と歴史が多くの本を産出していくのでしょうが、その沖縄の出版文化を支えているのが地元の出版社ということになります。

短い滞在期間中に出版社を実際に訪問することはできませんでしたが、自らも出版や広報活動に携わる宮城さんとお会いし、県内の出版事情や本を作る側から見た図書館観をうかがえたのは貴重な体験でした。


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04年09月25日(土)

04.09.24

【沖縄】豊見城市立中央図書館。 [図書館と地域]

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先日お会いしたNPO「ゆいベース」のメンバーの方が勤務する豊見城(トミグスク)市立中央図書館を訪問しました。県立図書館の訪問時間まで、1時間ほどでしたが図書館のことや地域資料のことなど色々と話をさせてもらうことができました。沖縄本島の市立図書館はここしか訪問していませんが、ここでも公共図書館と地域資料、地域と図書館について考えさせられることがあったので、機会を見つけてまた書きます。

図書館は建物の2Fにあり、1Fには市役所の文化課が入っています。ここでは市内の民俗資料(図書館にはないモノ資料)を収集・保存・展示していました。両者のサービス上の連携は今のところ特にないようですが、図書館の本で見た民具や漁具、家屋や郷土料理などの実物を下の階に行けばすぐに見られる環境があるのにそれが活用されていないのはもったいないですね。双方が協力してそれぞれの資料/民俗資料を駆使して面白い企画を立てれば、市民の図書館の利用の仕方も少しは変わっていくのではないでしょうか。


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04年09月24日(金)

沖縄県公文書館。 [図書館と地域]

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沖縄6日目。

分刻みのスケジュールで公文書館と図書館2館をまわりました。
午前中は公文書館。


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04年09月24日(金)

04.09.23

沖縄の城。 [図書館と地域]

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沖縄5日目。

昨晩本島に戻り、今日は北部を中心に縦に長い沖縄本島をドライブ。沖縄には首里城をはじめ城が多く(城そのものはなく城跡だけ)、そのほとんどが世界遺産に認定されています。今日はその1つ、今帰仁(ナキジン)城跡へ立ち寄りました。

お城がある位置は基本的に高度が高く見晴らしが良いですが、今帰仁の城跡へのぼると360°海が見渡せます。海や空の青にもいろんな色があるのですね。本島でも場所によって天気が違い、今帰仁にいるときは小雨がパラパラ。そんなときに見る海と空の色はまた違って見えます。城の本丸跡あたりからぼんやり遠くを眺めていると、ちょうど海に虹が2本かかっていて感動〜。

お彼岸ということもあり、城跡の各所でお祈りをする着物姿のおばあさんを見かけました。沖縄のお城は祈りをささげる場所でもあるのですね。


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04年09月23日(木)

04.09.22

沖縄県立図書館八重山分館。 [図書館と地域]

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石垣には現在、市立図書館の他に県立図書館八重山分館があります。午後の時間を使い、石垣の繁華街近くにあるこの図書館に立ち寄ってみることにしました。同図書館は県立図書館の分館として、市立図書館が設置されるまで八重山諸島全域を対象に図書館サービスを行ってきており、約90年の歴史があります。その歴史を簡単に列挙しておくと、

大正3年6月に八重山教育部会が御大典記念事業として民家を借りて八重山通俗図書館を開館。第2次世界大戦(昭和12〜20)のときに図書館の本はトイレットペーパーとして用いられ、終戦時に図書館には本が3冊しかなかったというエピソードもある。
昭和40年に名称が「琉球政府立中央図書館八重山分館」に。
昭和47年に沖縄が日本復帰したのに伴い現在の名称へ。
現在の建物(↓写真)は昭和49年9月から。

同図書館が主に行っているのは、
・郷土資料の発掘と集積
・貴重な資料の保管
・情報の場・文化振興に寄与
・点在する島々の住民や学校図書館などに奉仕(館外協力事業)
・移動図書館
・八重山関係資料の学習(職員の資質向上)

現在の職員は分館長1名、主事2名、図書館活動奉仕員1名の計4名です。所蔵資料80432册のうち、郷土資料が35048册、児童関係資料が9076册、館外用が3614册であります(平成15年度図書館概要より)。


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04年09月22日(水)

【沖縄】八重山地域情報センター。 [図書館と地域]

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石垣市立図書館2Fの一角には「八重山地域情報センター」があり、多良間から台湾までを含む八重山関係の資料が1Fの沖縄本コーナーとは別置されています。同じ沖縄でも石垣は本島と違い戦争の被害が少なかったこともあり、古文書などの歴史的資料を含めた地域資料が多数残存していることがコーナーを見てうかがえました。ここにある資料の大部分がOPACで検索可能です。

司書の方とお話ししてなるほどと思ったのは、レファレンスを受け、文献からだけでは把握しかねる内容の質問に対し図書館はどこまで応える義務があるのかということ。例えば、民間伝承の類いなど、図書館に資料そのものはないが八重山関係ということで図書館に問い合わせがくる。島に博物館などの類縁機関、あるいは大学などの研究機関があればそことの連携というのは考えられるが、そのような機関のない地域(ここでは離島)の図書館は地域の単なる文化的機能を担うだけではすまされないのでは。

この日はちょうど、隣の会議室で図書館が講師を招いて定期的に開催している古文書を読む「耳学問の会」が午後から開かれるところで、地域資料担当の職員が準備をしているところに遭遇しました。『石垣市史叢書』をテキストにしていました。

地域資料担当が関わっている石垣市立図書館の発行物に『あかがーら』というのがあります。「日本最南端赤がわらの情報センター」として八重山関係の資料をふんだんに使った情報発信に努めているようです。とても興味深い内容が満載の『あかがーら』をより多くの人の目に触れてもらうためにも、これがデジタル化されてウェブ上で提供されることを切に望みます!石垣に限らず他の図書館のウェブサイトを見ても思うことですが、館内で提供している地域的なサービスがウェブ上にはなかなか見えてこないのは非常にもったいないように思えてなりません。

八重山地域情報センター。
訪問時にはカウンターに司書の方が1名いました。


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04年09月22日(水)

【沖縄】石垣市立図書館。 [図書館と地域]

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沖縄4日目。

今日は夕方の飛行機の時間まで石垣の図書館を訪問しました。1館目は桟橋から西の方向へ5分くらい歩いたところにある石垣市立図書館です。沖縄に来て初めて見た図書館がこの石垣だったのですが、本土の図書館と沖縄の図書館の違い、離島にある図書館の意味について深く考えさせられました。民俗学の分野では最小単位やある種の極限状態の中から何かのモデルを構築することがありますが、今回石垣に来て、これまで見てきた図書館からは見えてこなかった何かを見せつけられたように思います。とにかくちょっとしたショックを受けました。


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04年09月22日(水)

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