11.09.13

震災メモ。 [災害と図書館]

某授業の今学期の期末レポート課題に「東日本大震災を受けて考える図書館の役割」というテーマを加えたところ、140名の受講生のうち、18名がレポートで「震災と図書館」を取り上げました。以下、自分メモ。

⇒ 震災を経て改めて感じること
・情報も大事だが、情報を見極める力、理解力、判断力(情報リテラシー)が大事

⇒ 図書館の捉え方が具体性を帯びてきた
・「図書館=本を借りる場所」という意識から地域の情報センターへ
・「本を借りる場所」「本を読む場所」以上の能力を持つ施設へ
・コミュニティ・メディアとしての図書館
・地域のシンクタンクとしての図書館
・公的な知力支援施設
・住民の命を守る情報拠点

⇒ 移動図書館、自動車図書館の見直し
えほんカー(3.11絵本プロジェクトいわて)
BOOKWAGON(東日本大震災被災地域の仮設住宅を巡回する2台の移動図書館:凸版印刷)
・移動図書館車(熊本市→ 宮城県東松島市、2011.7.12)
・やまびこ号(鶴岡市→ 宮城県気仙沼市、2011.7.17)

⇒ 震災後の動き
・東日本大震災関連情報リンク集(各図書館のHP)
・子ども司書(矢祭もったいない図書館:福島県矢祭町)
東北思い出写真館(被災前の東北の写真を一般募集、2011年9月14日現在、7151枚)
saveMLAK(震災被害にあった博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の復旧を目的とし、関連ニュースや各施設の被害状況、復旧状況を伝える)
COLLECTION: Japan Earthquake(アメリカ「Archive-It.org」が収集している東日本大震災関連のサイト一覧)

⇒ 阪神・淡路大震災に学ぶ
・震災記録を残すライブラリアン・ネットワーク(兵庫県立図書館・大阪市立図書館・堺市立図書館・猪名川町図書館)
震災文庫(神戸大学付属図書館デジタルアーカイブ、2011年9月12日現在、48316 件/26458タイトル)

「図書館の復旧および業務の救援に関する文献リスト」(savelibrary @ ウィキ - 東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報)


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11年09月13日(火)

11.08.21

お寺、図書館、震災。 [災害と図書館]


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11年08月21日(日)

11.08.18

震災文庫。(過去記事より) [災害と図書館]

画像(135x180)・拡大画像(480x640)

六甲山より神戸を望む

過去記事第2弾。1995年1月17日に発生した神戸の震災を振り返り2006年に書いたもの。

現在も自分の考えにブレはありませんが、その前提には「図書館はなくならない」という決めつけがあったように思います。まさか図書館がなくなるなんて思わないから。そんな生温い考えを一変させたのが今年3月の東日本大震災でした。

究極の災害時にきれい事は通用しない。まずは人命第一。図書館の存在なんて二の次、三の次。いや、優先順位はずっと後かもしれない。「地域と図書館」の視点を大事にしてきたけれど、肝心の「地域」の構造が地理的社会的に激変してしまい、図書館さえもなくなってしまったとき、地域と図書館はどうなるのか。

非常に大きなテーマです。実際の災害を経験していない私が何を言っても空論になる恐れはあります。それでも考えることをやめてはいけないと思うのです。地域の情報を過去・現在・未来どの角度からも知ることができる準備をしておくのがその地域の図書館であるという持論の下、今自分に何ができるのか、最悪のことも念頭におきつつ、これからの図書館は何をどう強化していくべきなのか考えていきたいです。

震災文庫
2006-01-18

昨日は阪神淡路大震災から11年目の日でした。あれからもう11年かと思うと時が経つのは早いですね。当時のことを記憶にとどめておくための取り組みは種々あるでしょうが、図書館情報学的な関心は

・11年間に震災に関連した資料や情報にはどのようなものがあるのか
・どれくらいあるのか
・どのようにアーカイブされているのか
・それらの震災関連情報を発信しているメディアとは

などなど。
たとえば、数年前に訪問した神戸大学の附属図書館では震災後に「震災文庫」というコレクションを新たに設けていました。現在はウェブ上でもデジタル化した写真・動画・音声・図書・新聞・パンフレットなどが公開され、新たなサービスとして「地図からの検索」が可能です。

このような震災資料・情報は被害を受けた地域だから収集できるものであり、他の地域にはないものであること。また、その地域に住む人々だけではなく、関連分野に携わる研究者や災害に備えようとする他地域にとっても必要とされるものであること。ここでは「震災」という地域性が分かりやすく出ていますが、どの地域にもその地域にしかない地域の歴史や文化、課題があるわけでして、それらに関連した資料や情報のことを「地域資料」「地域情報」と呼んでいます。

私自身の研究関心はそんな地域資料・情報のアーカイブ化とネットワーク化、それらを活用したビジネスや市民活動の支援サービスの確立といったところにあります。ただし、地域資料・情報を提供しているのは図書館だけではなく、現に震災資料・情報関連のデータベースは自治体や新聞社、テレビ局、民間企業、NPO、個人など各種メディアによって構築・公開されています。 貸出しを行うだけの図書館というイメージから脱却するためにも、これからの図書館には地域性を明確にした資料・情報の収集、他機関が提供する地域資料・情報との関連づけ、「地域と図書館」を意識した地域サービスの充実が求められるでしょう。

東日本大震災(Wikipedia)
阪神・淡路大震災(Wikipedia)
震災文庫(神戸大学附属図書館)


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11年08月18日(木)

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